プレスリリース    2006/7.13
「フィリピン日系人支援の方策についての研究」の報告会が開かれました。
 PNLSC河合代表が東京財団の委託を受け実施した、「フィリピン日系人支援の方策についての研究 〜両国におけるアンケート調査を通じて〜」の報告書がこのほどまとまりました。その研究報告会が、7月5日(水)午後3時から5時まで、東京都港区の日本財団ビルにおいて開かれました。悪天候にもかかわらず、マスメディア、NGO関係者、弁護士、企業の方々を含む36名の方々が参加してくださいました。
   前半に河合代表より、フィリピン日系人の歴史とフィリピン残留日本人の身元捜し、国籍確認支援活動の解説があり、続いてPNLSC理事の青木弁護士から、フィリピン残留日本人への「就籍」適用、現在の就籍申立の現状についての報告がありました。後半にはPNLSC事務局より、在比および在日フィリピン日系人に対するアン
ケート調査のそれぞれの結果報告がなされ、そのデータをもとに、今後のフィリピン日系人に対する支援についての検討、政策提言を行いました。
   報告の質疑応答では、インドネシアの日系人を支援している方からの戸籍や法律に関する質問や、元軍人からの感謝の表明、フィリピン日系人への教育支援の必要性に関する意見などが寄せられました。定刻を延長して交わされた活発な意見に、参加者の関心の高さがうかがえました。

  「フィリピン日系人支援の方策についての研究 〜両国におけるアンケート調査を通じて〜」報告書
  本研究は、2004年度に河合弘之弁護士がプロジェクトリーダーとして行った「フィリピン日系人の法的・社会的地位向上のための政策のあり方研究」(東京財団助成)の続編です。在比および在日フィリピン人、現地日系人組織から、フィリピン日系人の「声」を聞くことによって、フィリピン日系人の生活状況や抱える問題点を明らかにし、政策的諸課題や今後の支援のあり方を検討することを目的として行われました。調査は、多くの在日及び在比フィリピン日系人をはじめ、日本企業、フィリピン各地の日系人会のご協力によってまとめられたものです。
  研究報告書を希望者に頒布いたしますので、事務局までご請求ください。なお、送料および手数料として、1冊310円、2冊410円、3冊480円を切手で送っていただくようお願いしています。(切手はなるべく80円切手を含む組み合わせでお願いいたします)ご氏名、送付希望先住所、電話番号もお忘れないようご記入ください。

<請求先>NPO法人 フィリピン日系人リーガルサポートセンター
       〒160-0004 新宿区四谷1-21 戸田ビル4階
       TEL 03-3355-8861 FAX 03-3355-8862 Eメールinfo@pnlsc.com



フィリピン日系人に対する支援の方策についての研究 <目次>
第1章 はじめに
第2章 フィリピン日系人の歴史
第3章 フィリピン日系人と日本就労〜背景、歴史、現状
  第1節 背景〜1990年の入管法改正と日系人
  第2節 歴史〜フィリピン日系人と日本就労
  第3節 現状〜日本で働くフィリピン日系人とその家族はどのくらいか 
    1 日本入国者数と査証発給数
    2 外国人登録者数 
第4章 在比フィリピン日系人調査
   第1節 アンケート調査

    1 実施概要
    2 調査結果
    3 まとめ 
  第2節 聞き取り調査から
第5章 在日フィリピン日系人調査
  第1節 アンケート調査
    1 実施概要
    2 調査結果
  第2節 聞き取り調査から
第6章 フィリピン日系人の組織化の現状と課題
  第1節 連合会の歴史と組織構造
  第2節 日系人会の歴史
    1 北部ルソン比日基金
    2 ダバオ〜フィリピン日系人会(PNJK)
  第3節 日系人会支部へのアンケート調査
    1 調査方法
    2 調査結果
    3 まとめ
第7章 結論
付録  調査票    
               
この件に関する取材・問い合わせは
フィリピン日系人リーガルサポートセンター事務局 石井・松本・猪俣までお願いします。